This beatmap was submitted using in-game submission on 2021年6月27日 at 12:42:27
Artist: Yorushika
Title: Matasaburo
Tags: matasaburou japanese rock j-rock jrock pop j-pop jpop female vocal alevi lobelia [ abhor ] battle ドコモ dアニメストア docomo d anime store theme song
BPM: 200
Filesize: 6741kb
Play Time: 03:44
Difficulties Available:
Information: Scores/Beatmap Listing
---------------
21/6/7 0:44-9:09 [utc+8] (8h25min) + 3h hitsound
Music video, "Matasaburo" streams, Yorushika official site
Matasaburo of the Wind by Kenji Miyazawa: Japanese, English
thumbnail bg, battle's bg
Rosiie's set, Akito's set
水溜りに足を突っ込んで
あなたは大きなあくびをする
酷い嵐を呼んで欲しいんだ
この空も吹き飛ばすほどの
風を待っていたんだ
何もない生活はきっと退屈過ぎるから
風を待っていたんだ
風を待っていたんだ
吹けば青嵐
言葉も飛ばしてしまえ
誰も何も言わなくても
僕らを飲み込んでいけ
どっどど どどうど
風を呼ぶって本当なんだね
目を丸くした僕がそう聞いたから
ぶっきらぼうにあなたは言った
何もかも思いのままだぜ
風を待っていたんだ
絡み合った社会は ずいぶん窮屈過ぎるから
それじゃもっと酷い雨よ
ただ気分を飛ばす風よ
吹けば青嵐
何もかも捨ててしまえ
今に僕らこのままじゃ
誰かも忘れてしまう
青いくるみも吹き飛ばせ
酸っぱいかりんも吹き飛ばせ
もっと大きく広く大きく
この街を壊す風を
吹けよ青嵐
何もかも捨ててしまえ
悲しみも夢も全て
飛ばしてゆけ又三郎
行けば長い道
言葉があなたの風さ
誰も何も言えぬほど
僕らを呑み込んでゆけ
どっどど どどうど
「現代社会の閉塞感、不安、憂鬱さなどを打ち壊して欲しいという想いを風の子に託した疾走感溢れるナンバー。」
- ヨルシカ Official HP
宮沢賢治の『風の又三郎』はこう始まる。「青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんも吹きとばせ」。童話の中で子供たちはそんな歌を夢に聞く。ヨルシカのデジタルシングル「又三郎」はその一節を引用し、広く知られた名作にオマージュを捧げた一曲だ。童話に登場する風変わりな転校生が、もし本当に風の精霊だったなら。時を超えて2021年の今も生きていたならば。風の又三郎が何気ない素振りで隣にいたならば、果たして僕らはその子に何を願うだろうか。鬱屈を抱えた毎日や、不透明な未来や、不誠実がまかり通る社会の仕組みや、何もかもを吹きとばしてほしいと思わないだろうか。
ヨルシカはこれまで音楽を通して物語を巧みに構築した楽曲の数々を生み出してきた。『エルマ』と『だから僕は音楽を辞めた』や『盗作』と『創作』のように、対になる作品を通して深遠なコンセプトを表現してきた。でも、その根源にはコンポーザーn-bunaの衝動のようなものがあった。切なく綺麗な音世界の奥には怒りのような感情もあった。美しいものへの憧憬と、ときに倫理や道徳を踏み越えることもいとわない気概もあった。「又三郎」は、そういうヨルシカのエモーションの部分がストレートに刻み込まれている曲だ。ギターリフにしても、歌のメロディにしても、胸の奥の叫びがそのまま旋律になったような印象がある。suisの力強い歌声がそのエネルギーを純度高く放っている。サビで「吹けば青嵐」と歌い上げる直前の、ふっと音が止まる瞬間がとても格好いい。
- 柴那典/音楽ジャーナリスト
Artist: Yorushika
Title: Matasaburo
Tags: matasaburou japanese rock j-rock jrock pop j-pop jpop female vocal alevi lobelia [ abhor ] battle ドコモ dアニメストア docomo d anime store theme song
BPM: 200
Filesize: 6741kb
Play Time: 03:44
Difficulties Available:
- alevi's Normal (2.63 stars, 470 notes)
- Battle's Insane (4.86 stars, 784 notes)
- Green Walnut, Sour Quince and You (5.34 stars, 979 notes)
- Lobelia's Hard (3.57 stars, 687 notes)
Information: Scores/Beatmap Listing
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21/6/7 0:44-9:09 [utc+8] (8h25min) + 3h hitsound
Music video, "Matasaburo" streams, Yorushika official site
Matasaburo of the Wind by Kenji Miyazawa: Japanese, English
thumbnail bg, battle's bg
Rosiie's set, Akito's set
あなたは大きなあくびをする
酷い嵐を呼んで欲しいんだ
この空も吹き飛ばすほどの
風を待っていたんだ
何もない生活はきっと退屈過ぎるから
風を待っていたんだ
風を待っていたんだ
吹けば青嵐
言葉も飛ばしてしまえ
誰も何も言わなくても
僕らを飲み込んでいけ
どっどど どどうど
風を呼ぶって本当なんだね
目を丸くした僕がそう聞いたから
ぶっきらぼうにあなたは言った
何もかも思いのままだぜ
風を待っていたんだ
絡み合った社会は ずいぶん窮屈過ぎるから
それじゃもっと酷い雨よ
ただ気分を飛ばす風よ
吹けば青嵐
何もかも捨ててしまえ
今に僕らこのままじゃ
誰かも忘れてしまう
青いくるみも吹き飛ばせ
酸っぱいかりんも吹き飛ばせ
もっと大きく広く大きく
この街を壊す風を
吹けよ青嵐
何もかも捨ててしまえ
悲しみも夢も全て
飛ばしてゆけ又三郎
行けば長い道
言葉があなたの風さ
誰も何も言えぬほど
僕らを呑み込んでゆけ
どっどど どどうど
- ヨルシカ Official HP
宮沢賢治の『風の又三郎』はこう始まる。「青いくるみも吹きとばせすっぱいかりんも吹きとばせ」。童話の中で子供たちはそんな歌を夢に聞く。ヨルシカのデジタルシングル「又三郎」はその一節を引用し、広く知られた名作にオマージュを捧げた一曲だ。童話に登場する風変わりな転校生が、もし本当に風の精霊だったなら。時を超えて2021年の今も生きていたならば。風の又三郎が何気ない素振りで隣にいたならば、果たして僕らはその子に何を願うだろうか。鬱屈を抱えた毎日や、不透明な未来や、不誠実がまかり通る社会の仕組みや、何もかもを吹きとばしてほしいと思わないだろうか。
ヨルシカはこれまで音楽を通して物語を巧みに構築した楽曲の数々を生み出してきた。『エルマ』と『だから僕は音楽を辞めた』や『盗作』と『創作』のように、対になる作品を通して深遠なコンセプトを表現してきた。でも、その根源にはコンポーザーn-bunaの衝動のようなものがあった。切なく綺麗な音世界の奥には怒りのような感情もあった。美しいものへの憧憬と、ときに倫理や道徳を踏み越えることもいとわない気概もあった。「又三郎」は、そういうヨルシカのエモーションの部分がストレートに刻み込まれている曲だ。ギターリフにしても、歌のメロディにしても、胸の奥の叫びがそのまま旋律になったような印象がある。suisの力強い歌声がそのエネルギーを純度高く放っている。サビで「吹けば青嵐」と歌い上げる直前の、ふっと音が止まる瞬間がとても格好いい。
- 柴那典/音楽ジャーナリスト